使い続けるワイチェア
憧れのワイチェアを購入しました。
家具の教科書的な本や北欧の暮らし方に関する本や雑誌に必ずと言っても良い程登場するワイチェア。
家具職人のカール・ハンセンが1908年にデンマークのオーデンセではじめた家具メーカー カールハンセン&サン(Carl Hansen & Son)でつくられる椅子で、
デザイナーはHANS J. WEGNER(ハンスJ.ウェグナー)数々のの名作をデザインしています。
最初の出会いは、先輩に連れて行ってもらったオシャレなカフェです。
ずらっと並んだワイチェア、十数年間使い込まれている様子でしたが、木部が飴色でひとつひとつが独特な輝きを放っているように感じました。
そして北欧デザインらしい、削ぎ落とした中に感じる温かみ。座るとぎしっとペーパーコードの音がなり、日本にいるのに北欧に来たかのような異国感を感じたのが最初です。
あれから憧れ続け20年以上、やっと手に入れました。
北欧デザインは、私を捉えて離しませんでした。
家をリフォームしたのですが、北欧の雰囲気を家でも味わいたかったのでダイニングにナチュラル色のウッドブラインドを取り付けて
一面の壁をスモークグレーの壁紙にし床材は、ヨーロピアンオークにしました。
私が選んだワイチェアは、ビーチ(ブナ)材をオイルで仕上げ座面もナチュラルコードのものにしました。
それがとてもダイニングによく合います。
使い出して3年ほどしますが無垢のビーチ材でできたフレームは、ぐらつきなどはひとつもなくデンマークのクラフトマンシップには尊敬すらおぼえます。
そして無垢のビーチ材をオイルで仕上げてある為半年に一度くらい自分でメンテナンスできるのも楽しみです。
普通に使っていてついた黒い擦り傷などは、自分で消しゴムで消したりしますがそれでも消えない傷は味わいとして楽しんでいけるのでとても気に入っています。
また、自分ではできないようなペーパーコードの張り替えなどはメーカーのカール・ハンセン&サンの本国に送ってメンテナンスするのではなく、
日本も支社があるようで丁寧にしてくれるそうで安心です。
北欧の家具は、ずっと使っていけるようにしっかりとした販売体制も整っているのですね。
デンマークで作られた家具が時代を経てずっと使って暮らせるのはとても素敵な事で、購入して壊れたらすぐに廃棄してしまうような家具が増えてきている昨今。
自分が買った家具が子供そして孫へと使い続けられたらいいなと思います。